第1話 ファシリテーションってなんだろう?
当研究所にようこそ!
所長のムーランと申します。
ファシリテーション(Facilitation)。
この言葉はいったい何を意味するのでしょうか?
ラテン語で「簡単な」を意味するFacilが語源。
なので、「容易にすること」、「促すこと」がファシリテーション。
「容易にする」という動詞ならファシリテート(Facilitate)です。
「容易にする人」はファシリテーター(Facilitator)。
カタカナ用語は分かりにくいですね。
イージーにカタカナのワードを使うトレンドを僕はヘイト。
・・・って、それを言うときにカタカナ連発かよ!
(以上、一人ノリツッコミでした)
わざわざカタカナの外来語を使う必要はありませんよね。
日本語で簡単に言えるのであれば。
でも、日本語に置き換えるのが難しい用語があります。
概念そのものが外国から来たものの場合です。
「ファシリテーション」はその一つかもしれません。
なのでカタカナで表現。
なので意味が伝わりにくい。
なので広まりにくい。
・・・という負の螺旋階段。
仕方ないことです。でも、残念です。
なぜ僕がこれを残念に感じているか?
それは、ファシリテーションがとても大切だと思うからです。
というか、ファシリテーションのことを考えるのが好きなんです。
好きというか、オタクといってもいいくらい。
24時間、365日ファシリテーションを考えているといっても過言ではありません。
・・・と言ったら言い過ぎでしょうか?
では、僕はファシリテーションの達人なのか?
その質問への答えは、ノー、もとい、いいえ、です。
知識も技術もまだまだ未熟です。
それでも、ファシリテーションを考える熱意は人一倍あります。
そして、特に「地域づくり」においてファシリテーションが果たす役割を考えたい。
そこで、同志たちとともに学び合いの場を立ち上げました。
その名も「地域づくりファシリテーター研究会」です。
通称は「奥能登しつらえ隊」です。
石川県の奥能登地域を舞台に始まったので。
会のなかでは、日頃と違う呼び名で呼び合うことにしています。
僕は会のなかでは「ムーラン」という名前です。
他のメンバーから命名してもらいました。
ありがたいことに、助成金をいただいて活動できることになりました。
公益財団法人トヨタ財団2020年度国内助成プログラム「しらべる助成」です。
何を「しらべる」のか?
まずは、地域づくりにおけるファシリテーションの役割を見える化したいです。
ファシリテーションはいつでもどこでも起こっています。
たとえ意識していなくても。
見過ごされがちな身の周りのファシリテーションの実践例。
それを大切に集めることから始めます。
やりながら考えていく研究会活動。
最終的な「落としどころ」はまだまったく見えていません。
活動しながら得る気づきを、できるだけ多くここで共有していきます。
気づきの集まりとしての「研究所」です。
果たしてどのような方向に進んでいくのか?
その道筋を僕自身、楽しんでいきたいと思います。
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