第14話 コーチングとファシリテーション その2

「偶然でなく必然」で出会ったあぶちゃん(前号参照)。

そのあぶちゃんにゲスト講師をお願いし、快諾してくれました。

地域づくりファシリテーター研究会の寄合のためです。


あぶちゃんとは事前にメールやオンラインで打ち合わせを重ねました。

そして、僕らの研究会の目的に合う内容をバッチリ組んでくれました。

あぶちゃんが付けた題名がすべてを語っています。

「地域コミュニティファシリテーター: コーチング的な関わり方を学ぶ

―さまざまな人たちの持ち味を有機的に、地域コミュニティをつなぐ―」


まずは自分の身近な人たちを幸せにする。

その輪をつなぎ、地域全体に広げていく。

そこに「コーチング的な関わり方」の意義があるそうです。


寄合では、この簡潔なメッセージに続いて、すぐに「お題」が出ます。

あぶちゃんの講義はとっても実践的。

というか、この進め方自体がコーチングなのかもしれません。


地域の人たちと話すときの自分の態度(表情、口調、心境)は?

世代によってそれは変わるか?

意見や価値観が異なる人が相手だとどうか?


このお題への答えを、まず各個人で考えたあと、

少人数のグループに分かれてお互いに共有しました。

他の人の答えを聞くと、色々な気付きが生まれます。


次のお題。

相談すると元気になる人ってどんな人?

自分に元気をくれる人はどのような態度か?

これもまずは各個人で考えてから共有しました。

メンバーから色々な答えが出ました。

「おもろい」「一緒に考える」「笑顔」「ポジティブ」など。 

「ポジティブ」って具体的にどんなふうに?

あぶちゃんから合いの手のような問いが出ます。

漠然とした思考を、本人ができるだけ具体的に言語化。

それを促すのもコーチングの一環のようです。


こうして、ところどころにコーチングのお手本を散りばめつつ、寄合は後半に突入します。

続きは次号にて。  

地域づくりファシリテーション研究所

地域づくりの活動それぞれにリーダーが必要。でも、リーダーだけいればうまくいくとは限らない。側面支援も大切。この側面支援を「地域づくりファシリテーション」と称して、その役割を考えていきたい。研究所と名乗っているが、とりあえず仲間たちと共にこじんまりと議論し、実践していくなかでの気付きを記録していく。

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