第15話 コーチングとファシリテーション その3

プロのキャリアコーチあぶちゃん。

そのあぶちゃんをゲストに迎えての寄合は続きます。


次のお題。 誰かに信じてもらえた経験とは?

あるいは、たった一言で勇気が出た経験とは?

これは小グループでなく、最初から全員で共有しました。

それぞれの人のそれぞれの逸話。

どれも人生のなかの大事な場面。

深い話の連続でした。


このような経験を、他の誰かに対して生み出すこと。

それがコーチングの醍醐味なのでしょうか。


あぶちゃんはここで大事な説明をしてくれました。

コーチングの根底にあること。

それは、「その人が行きたい場所に連れていく」ことだそうです。


そのための心がけ3つ。

第一に、相手の人が持つ力を心から信じる。

第二に、答えは、その人が持っている。

第三に、コーチは伴走者である。


相手の力を「心から信じる」って、言うのは簡単。

でも、そこに徹するのはかなりの意志が必要だろうと思います。

だから、こうして最重要の心がけとして掲げられるのでしょう。


自己決定権は相手にある。

だから、答えはあくまで相手本人が選択する形にする。

それを引き出すのがコーチ。


コーチが自分の考えを言うときは一人称。

「私には○○に見えたよ。」

「私は○○と感じたよ。」


こうした意見は、相手が決めるための参考にしてもらうだけ。

押し付けたりしないのです。


否定。

命令。

聞かない。


コーチングにおいて、この3つは避けるべきだそうです。


「どうしたら○○できるだろうか?」

これが魔法の問い。

そうあぶちゃんは教えてくれます。


○○のなかに入る言葉。

それは「誰にとって/誰が」「何が」「どのように」のようなこと。

例えば、 「仕事から帰宅して、イライラせず子どもを怒らせないようにしたい」

という思いを次のような問いに置き換えるのだそうです。

「どうしたら、私と子どもにとって、帰宅後の時間が、

笑いが多く楽しい幸せな時間にできるだろうか?」


過去のネガティブでなく未来のポジティブ。

この変換だけで、関係性や考え方が前向きなものになるのだとか。

だとしたら、本当に魔法!  

地域づくりファシリテーション研究所

地域づくりの活動それぞれにリーダーが必要。でも、リーダーだけいればうまくいくとは限らない。側面支援も大切。この側面支援を「地域づくりファシリテーション」と称して、その役割を考えていきたい。研究所と名乗っているが、とりあえず仲間たちと共にこじんまりと議論し、実践していくなかでの気付きを記録していく。

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