第50話 佐渡での学び その8

佐渡島で学んだことについてもう少し振り返りたいと思います。

佐渡では「体制の設え」が特に重要なファシリテーションになっているという印象を受けました。

それはなぜなのでしょう?


実は、佐渡上陸後に目が向いたことがあります。

それは、町中の駐車場が有料ということでした。


奥能登では、月極契約などを除き駐車場はほぼどこでも無料です。

奥能登より佐渡のほうが都会なのだと感じました。


そして、離島なので島がひとつの地域として見られがちです。

でも、面積が広いので島全体でひとつの地域というには難しい面もあります。


「見渡せる範囲の実践共同体」と僕が表現するコミュニティ。

それは佐渡全体というより、「潟上」とか「相川」というような島内の各地域の単位のようです。


面積も事業規模も関係主体の範囲も佐渡ではそれなりに大きい。

なので、法人や任意団体など組織を整え、活動全体が円滑に進むような実施体制の設えが重要。

それがすべてではないかもしれません。

でも、そういう面もあるだろうと僕は解釈しています。


脱線しますが、島と大陸の境目は何でしょうか?

日本は島国。ニュージーランドも北島と南島。

しかし、オーストラリアは大陸。


佐渡島という地名のために、島内の各地域の違いや関係性が外に見えづらいのなら、佐渡はもはや大陸だ!と宣言してしまうのも一案。

そんな考えが帰路のフェリーで浮かびました。

(愚かなよそ者の妄想なので軽く笑い飛ばしてください)


実際、船が進んでも佐渡はいつまでも大きく見え続けていました。

スケールの大きな佐渡で、大きな学びをいただきました。


奥能登と佐渡の間で、地域づくりファシリテーションの輪がつながると嬉しいです。

佐渡のみなさん、お世話になりました!

地域づくりファシリテーション研究所

地域づくりの活動それぞれにリーダーが必要。でも、リーダーだけいればうまくいくとは限らない。側面支援も大切。この側面支援を「地域づくりファシリテーション」と称して、その役割を考えていきたい。研究所と名乗っているが、とりあえず仲間たちと共にこじんまりと議論し、実践していくなかでの気付きを記録していく。

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