第55話 「能登の里山里海学会」でのポスター発表
「ポスター発表などいかがですか?」
きのこさんから事前に何度もお誘いを受けました。
題材は何でもよいそうです。
そこで、「地域づくりファシリテーター研究会」として発表させていただくことにしました。
まだほとんど知られていない地味な研究会活動。
今回はまず「知ってもらう」機会の一つになれば十分。
そう考えました。
地域づくりにおけるファシリテーションとは何か?
餅つきのイラスト(第52話参照)を載せ、これを問いかけるポスターです。
餅をつく人をリーダーとすると、餅をこねる人がファシリテーター。
リーダーだけで活動がうまく行くとは限らない。
側面支援するファシリテーターも大切。
そういうメッセージを込めています。
それについての賛否はともかく、来場者と少しでもお話しようと心がけました。
僕がポスター前に立っていたのは1時間弱ほどですが、
2名の熱心な人とじっくりお話できました。
おふたりとも以前から面識があります。
ただ、この話題で語り合うのは初めてです。
お話しながら僕はキーワードを付箋紙に書いてポスターに貼り付けました。
おふたりとも、会議を進行する経験を自ら持っています。
そして、他のファシリテーターの振る舞いを多く見て来ました。
そうして、ファシリテーションについて明確な見解をお持ちでした。
うまい進行のしかた。
逆に、よくないと感じた進行のしかた。
その例を色々と聞かせてくださいました。
人の話をしっかり聞き、議論の流れを円滑にする人たち。
むしろ「ファシリテーター」と名乗りながら議論の流れを止めたり、誘導しすぎたり、そういう人も見かけるとのことです。
ちゃんとファシリテートできたのか、参加者のフィードバックを受けるべき。
そうでないと質の低いファシリテーションがはびこってしまうから。
そのような厳しくも的を射たコメントもありました。
短時間ですが、僕にとって非常に貴重な対話となりました。
会議の進行だけでもこれだけ多くの難題があるのです。
広義のファシリテーションとなれば論点は無限にありそうです。
役立つファシリテーションのありかたを考えて続けたい。
そう再認識させられる機会となりました。
ありがとうございました!
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